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膀胱癌は、膀胱粘膜上皮より発生する癌で、組織学的には主に移行上皮癌が多くあります。腎盂癌、尿管癌も移行上皮癌が多く、癌として似た性格をもっています。女性より男性に発生する場合が多く、喫煙が大きな発症要因です。
また印刷業や美容師、化学工場で有機溶媒の使用などに従事していた方に発癌の頻度が高く職業癌としても位置づけられています。癌でよく言われる家族性(遺伝性)のものは少ないです。痛みのない血尿(多くは肉眼的:尿の色でわかるもの)での受診でわかることが多い。
また尿が近くなる(頻尿)や排尿後の不快感、尿の我慢がきかない、といった膀胱炎を思わせる症状を訴えることもあります。このため、抗生物質の投与を受けても症状が軽快しない場合は膀胱癌の可能性があります。
進行した膀胱癌では癌が膀胱の筋肉の層まで広がり、尿管を圧迫するため、尿路が塞がれ腎盂尿管が拡張する水腎症となり腎機能が低下します。専門的な病院では膀胱鏡を使用して膀胱内部を確認することが標準的な検査です。
腫瘍は形態により乳頭状(papillary),結節状(nodular),中間型(papillonodular)に分類され、また茎があるカリフラワーのような形か(有茎性)、あるいは裾の広い形か(広基性)分類します。乳頭状、有茎性腫瘍は表在癌のことが多く、結節状、広基性腫瘍は浸潤癌である可能性が高く注意が必要です。ですから、膀胱がんを病院で見つけるのは非常に困難と言えます。